新年のお慶びを申し上げます。
旧年中のご厚情に厚く感謝し 本年も一層宜しくお願い申し上げます。
7月に80歳を迎えましたが、お陰様で基本的に健康を維持しており、長寿企業・ファミリービジネスに関する調査研究を以前同様に継続できており、誠に嬉しく存じております。
大学に移った1999年以来、研究テーマは一貫して「ファミリービジネスの長寿経営」と変わらず、四半世紀が経とうとしていますが、ともすれば研究が発散する予兆があります。具体的には、長寿経営の理念研究から日本文化さらには東洋倫理研究、長寿企業に多く存在する温泉旅館の研究からコモンズ研究、そして企業間関係の研究から将棋における感想戦へと関心が広がり、困っているところです。
COVID-19の影響が続く中、久しく海外出張・講演がありませんでしたが、年央以降に復活の兆しが感じられるようになり、11月にはドイツへ出張して参りました。
2023年も研究及び関連する諸活動の拡大が予想され、心身の充実に配慮しつつ、仲間の輪を広げて参ります。
今後とも一層初心に戻り着実な前進を続けますので、宜しくお願い申し上げます。
元日
後藤俊夫
<主な活動の概要>
【出版】
題名:HOW CAN A FAMILY CONTROL ITS BUSINESS WITHOUT OWNERSHIP INFLUENCE?-A case study of Suzuki Corp.
出版社:De Gruyter
出版時期:近刊
Carney & Dieleman (eds.) “De Gruyter Handbook of Business Families” の一部として刊行される予定です。
【講演・報告】
組織学会2022年度研究発表大会
期日:2022年6月4日・5日
共同報告「地域共同体における共有資産の長期保全・活用とレジリエンス-なぜ城崎温泉はCOVID-19に迅速対応できたのか?-」森下あや子/後藤俊夫
報告「ステークホルダー関係性の進化:―ファミリーが主要株主でないファミリービジネス(FB)を中心にー」
実践経営学会
期日:2022年8月27-28日
報告「藤井聡太に学ぶ ―将棋の「感想戦」は企業経営に何を示唆するか?―」
日本経営学会第96回全国大会
期日:2022年9月6-7日
ワークショップ「所有権を背景としないファミリービジネスと株主構造の変化」落合康裕/後藤俊夫/荒尾正和/西村公志
報告「競合企業間の共同学習はどこまで可能か?-将棋・藤井聡太の「感想戦」が示唆するもの」‐
事業承継学会年次大会
期日:2022年12月3日
報告「危機対応能力承継:日独長寿企業比較に向けて」
共同報告「事業承継を通じたファミリービジネスの動態変化の研究」後藤俊夫/落合康裕/荒尾正和/西村公志
討論会「老舗企業の環境激変時における危機対応能力と事業承継策」討論者
EURAM 2022 Annual Conference
Dates: June 16-17, 2022
Title: Co-evolving resilience of long-lived family business and community: Lessons from Kinosaki Onsen. Caspry, S./Morishita, A./ Goto, T.
IFERA 2022 Annual Conference
Dates: 22 – 24 Jun 2022
Title: COVID-19 is not unprecedented for long-lived family businesses. Caspry, S./Morishita, A./ Goto, T.
Title: Community-based resilience from the major crises over generations. Caspry, S./Morishita, A./ Goto, T.
The Witten Institute for Family Business (WIFU)
Date: November 22, 2022
Title: Overview of family business in Japan and its Precepts.
Erfurt Symposium on “East Asian Ethical Life and Economy in the 21st Century”
Date: November 24-25, 2022
Title: Business ethics of family business in Japan.
*なお、100年経営研究機構における活動については下記をご覧下さるようお願いします。